個人事業主で事業を始める時の1つ目のハードルは資金調達です。
漠然と「法人でないとお金は借りられないのでは…。」と思われている方も多いでしょうか。
今回はこんな方々に向けて、個人事業主がお金を借りる方法をご紹介していきます!
また、今回ご紹介する内容は個人向けの融資とは違い、あくまで事業を行う為の資金調達方法になります。
関連記事:個人事業主でも創業融資を受けられる?
Contents
個人事業主がお金を借りる方法3選!
融資を受けるということになりますが、個人事業主への融資には種類がいくつかあります。
では、早速個人事業主がお金を借りる方法について一つ一つ見ていきましょう!
①日本政策金融公庫など公的融資を受ける
公的融資とは国や地方自治体などが母体となって行う融資のことです。
種類としては、日本政策金融公庫や商工組合中央金庫などの政府系の融資と地方銀行や信用金庫が実施する地方自治体系の融資(制度融資)があります。
関連記事:日本政策金融公庫の創業融資とは?利用時の必要書類を紹介
政府系融資
政府系の融資を受けるメリットとしてはまず、金利が安いことが挙げられます。融資ですから当然のことながら借りて終わりではなく、しっかり返済をしていかなくてはなりません。個人で事業をする場合には自分一人で返していくことになりますので、特に金利はどのくらいか確認しておく必要があるでしょう。
一方デメリットとしては、融資実行までに時間がかかってしまうことです。一般的には申し込みから融資の実行までに1~2ヶ月かかると言われています。もし、融資を事業の運転資金として考えているのであれば、あまり向いていないとも言えるでしょう。
政府系の融資は融資実行までに比較的時間のある開業資金として考えるのがおすすめです。
制度融資
制度融資は、基本的に地方自治体が母体となり、信用金庫や地方銀行が取り扱うこととなります。そのため、融資の内容なども各地方自治体によって様々です。検討する場合には自分の利用する自治体の融資内容について事前に確認してください。
また、信用金庫と地方銀行どちらを選ぶかによっても特徴は異なります。
信用金庫は地域貢献を目指す非営利法人で、個人事業主や中小企業を主な融資先とすることから、融資の申し込みや開業後の運転資金に関することなど比較的親身に対応してくれるでしょう。
ただ、金利に関しては地方銀行よりも高く、審査も厳しいと言われています。
地方銀行は地域貢献などではなく営利を目的としており、大きな企業なども融資先となることから個人での融資の相談などは信用金庫に比べると気軽には応じてもらえない可能性もあります。
ただ、金利に関しては信用金庫よりも低く、もし高額な融資が必要な場合には応じてもらえる可能性もあります。
②銀行のビジネスローンを利用する
もし、高額の融資が必要な場合には、銀行のビジネスローンを利用することを検討してみるのも一つです。
銀行のビジネスローンとは、銀行による事業性資金の貸し付けを目的としたローンのことです。使用用途は開業、設備投資、事業運転などで、法人や個人事業主だけが申し込むことが可能です。
基本的には個人事業主の場合は地方銀行のビジネスローンを利用する形となります。
銀行のビジネスローンのメリットとしては、先程も述べたように、高額な融資を受けられる可能性があるということです。事業を開始したり、拡大したりする際に高額な融資が必要になった場合には検討してみても良いでしょう。
ただ、申し込み際に提出しなければいけない書類は多く、比較的時間もかかります。融資を受ける際には計画的に準備を進めていく必要があります。
また、過去にブラックリストに載っている人は返済能力に信用ができないと判断され、融資を受けるのは難しい現状があります。
関連記事:【税理士が教える!】銀行融資は法人の○○を見ている!
③消費者金融ビジネスローンを受ける
3つ目の借入先として考えられるのが消費者金融のビジネスローンです。個人に対して金銭の貸付を行う消費者金融は、貸金業法ではクレジットカード会社などと同様に、貸金業者の一つとして位置付けられています。
メリットとしては、融資の実行が早いことが挙げられます。早いところだと最短で即日に借入できる場合もあります。急に必要になった場合には向いているローンです。
一方でデメリットとしては、銀行のビジネスローンに比べると金利が高いことが挙げられます。連帯保証人の必要の有無などによっても金利が異なる場合もありますので、利用規約をしっかり頭に入れておくことは必須です!
消費者金融ビジネスローンを利用する場合には、金利や今後の顧客対応などを考え、大手の消費者金融会社を選択するのが望ましいかもしれません。
以上が個人事業主が借り入れを行う主な方法です。
金利面を考えて、まずは日本政策金融公庫などの政府系の融資を検討してください。その為には早めの準備が必要です。くれぐれも今日、明日にはお金が必要!!!という状況にならないようしましょう。
その他、その時の使用用途や状況、融資実行までにどのくらいの時間が必要かによって、最適な方法を検討していきましょう。
もし、自分だけではどの方法が良いか分からないという場合は、一度、専門家に相談してください。
融資を申し込み際のポイントを知ろう!
どの金融機関も融資を受けるには、申し込みが必要です。
ここでは、その際に注意しておくべき借り方のポイントをご紹介します。
目的を明確にする
どの金融機関に申し込みする場合でも、融資の目的を明確にすることが必要です。第三者が見て分かりやすい事業目的にしましょう。
提出書類などは計画的に準備を進める
政府系の融資や銀行などに申し込む際は特に提出書類が多くなります。
直前になって資料が足りないということになると、融資実行の時期もずれ込んでしまう恐れがあります。事前に必要書類や期日をしっかりと確認して準備を進めておきましょう。
違法業者は利用しない!
「違法業者」いわゆるヤミ金には絶対に手を出さないようにしましょう。ヤミ金とは、闇金融のことで貸金業法で義務付けられている行政の登録を受けずに貸金業を営む違法な業者のことです。映画「闇金ウシジマくん」というと分かりやすいかもしれません。
法律で定められた上限を超える高額な金利での貸し付けや、執拗な取り立てなどが行われる可能性があります。
自分の事業を自分で潰すことにならないためにもしっかり注意しておくようにしましょう。
今なら融資サポートが0円で可能!
今回は、個人事業主がお金を借りる方法についてご紹介しました。
これまで述べてきたように融資の借入先は様々で、それぞれに特徴があります。
だからこそ、自分にとってはどの方法が最適なのか見極めていくことが大切です!
当事務所では、個人事業主の方の融資サポートも積極的に行っております!
初めての融資で何も分からないといった方、運転資金が急に必要になったという個人事業主の方など、まずはお気軽にご相談くださいね。お待ちしております(^^)/
関連記事:【創業融資】起業の際に確認すべきこと
関連記事:『起業したい!』創業融資は自己資金なしでも受けられる?